Translate

Volume 01 | 五感満足、キムジュンスと共にするトスカーナ感性の旅

by thebom posted Sep 20, 2016
?

단축키

Prev이전 문서

Next다음 문서

크게 작게 위로 아래로 댓글로 가기 인쇄 첨부 수정 삭제
?

단축키

Prev이전 문서

Next다음 문서

크게 작게 위로 아래로 댓글로 가기 인쇄 첨부 수정 삭제
よく視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚など人体の五つの感覚を指して、五感という。 しかし、この1月30日から2月1日まで日本のファンを対象に済州トスカーナホテルで開かれたキムジュンスとの出会いは「感性」「感情」「感激」「感動」「感謝」を交わした『五感旅行』だった。 到着から出発まで、参加者たちの五つの心を存分に満たしてくれた今回の行事は、まるで一本の美しい映画を見ているようだった。 私自身がそのメロドラマの主人公であったような2泊3日間の足取りを追う。

김준수-오감여행 (1).jpg




感性満足

1月30日。「感性の旅」はすでに空港から始まっていた。 済州国際空港庁舎は早くから済州を訪れたファンで賑わっていた。 ファンたちは、秩序を乱さずトスカーナホテル行きのバスを待っている様子だった。 それぞれ集まって、何かを話題に話に花を咲かせたり、耳にイヤホンをつけて音楽を聞く彼女たちの表情で愛する恋人に会ったようなときめきと興奮が交差した。

1時間程走りついに済州道西帰浦市江汀村に位置するトスカーナホテルに到着した。 昔から済州島は風、石、女性が多いことから「三多島」と呼ばれていた。 同日も近づく春を妬む肌寒い風が、襟元をかき合せさせた。 しかし、ファン達にとって風は何の問題にもならなかった。 むしろもうすぐ、キムジュンスと会えることに彼女たちの心には、早くから華麗な春の花が咲きだしているようだった。
 
トスカーナホテルではゲストを迎える準備がすでに整っていた。 キムジュンスが計285億ウォンの資金を投じて西帰浦市江汀洞山の中腹2万1026㎡の敷地に建てられたこのホテルは、国内はもとより海外からも大きな関心を集めていた。 天恵の自然環境に囲まれたトスカーナホテルはファンの視線を魅了した。
 
ホテルの裏側に屏風のように開かれたハンラ山には万年雪のように積もった雪がつぼみを暖かく包んでいた。 周囲をめぐるファルオルムの青い緑地帯や蜜柑畑、そして眺めているだけで息苦しかった胸をスッキリさせてくれるような沖合いは、そのものがヒーリング空間だった。
 
イタリアトスカーナ地方をモチーフに建てたというトスカーナホテルの所々にキムジュンスの几帳面で細心な手が行き届いているようだった。 地下1階、地上4階規模の本館には61件の客室が入っており、その後方にプールビラ4棟が位置している。 人々の視線を気にせず、特別な思い出を作れるよう設計された宿泊施設と共に、個別のプールまで備えている。 外観デザインと外壁の色まで欧州風に設計したこのホテルは、客室一室当たりのインテリア費用だけでも4000万~5000万ウォンを投資しただけにすべての面で最高級を誇っている。
 
ガラス越しに映ったトスカーナホテルの夜景は、まるで異国にある避暑地のリゾートに来ているような気分を味あわせた。 キムジュンスがとても好きだというヤシの木は彼の純粋な感性をさらに際立たせた。 プールビラまで続く道に沿って五色の電灯が灯を灯し、プールはほのかな音楽とともに穏やかな波が揺れた。
 
心を込めて作った食事は、最高級ホテル式の真髄を披露した。 初日の夜にはビュッフェが設けられた。 新鮮な野菜とあらゆる海産物、甘い果物まで、済州の有機栽培食材で作った食事は味覚を満足させた。 済州の自然と5スター級ホテル出身のコック長の手が連携し新鮮で美味しい食べ物として誕生した。 食べる人の健康まで考えた繊細さがうかがえた。
 
夜間スナックも欠かせない楽しみだった。 フライドチキンと清涼飲料や野菜、海鮮ちぢみセット、五色おでん鍋、味付けジャガイモ、果物おつまみなど、いろいろな食べ物がゲストを待っていた。 済州の特産品であるオメキ餅を調和させたブランチセットも食欲を刺激した。 食事を終えたファン達は、向かい側のコーヒーショップに座り静かに話を交わした。
 


感情の共有

「感性の旅」はJYJファンなら誰でも聞き慣れているファンの博覧会を連想させた。 ホテルのロビーに入った瞬間から幸せな旅は始まっていた。 本館の全面にはキムジュンスの素敵な姿が書かれた大型垂れ幕が参加者らを歓迎した。 まるで、キムジュンスが直接お迎えするような印象を与えた。 ファンは逃しはしまいと、その合間にも携帯電話に記念写真を残すことに余念がなかった。
 
各階には、これまで容易に接することができなかったキムジュンスの愛蔵品や所蔵品が展示され、参加者たちの目を釘付けにした。 1階ロビーと廊下には、歌手のXIAとミュージカル俳優のキムジュンスに変身して綴ってきたこれまでの足跡が大型の額に入っていた。 舞台で見せてくれた華やかで情熱あふれる姿がそのまま伝達された。 写真に沿って歩くだけでも彼と一緒に過ごしたこれらの時間がパノラマのように流れた。
 
レストランの窓と壁には彼が済州のいたるところで撮った写真が展示されていた。 ススキがなびくセビョルオルムで撮影した写真はまるで一編の水墨淡彩画のように美しい全景を披露した。 トスカーナホテルの所々で撮った写真は2泊3日間の日程の間、私も彼が立っていた場所を訪れ、そこで写真を撮りたい衝動を起こさせた。
 
寝室で撮ったホワイトトーンの写真を見た瞬間には心臓が止まるかと思った。 彼の双子の兄であり俳優、作詞家としても活躍するキムムヨンと共に撮った写真は、幼いころから特別に仲の良かった2人の兄弟の格別の愛を感じさせてくれた。 どれ一つ意味のないことがないほど大切だった。
 
2階のロビー中央には、すでにSNSとマスコミ報道を通じて有名になった映画『アイアンマン』の実物大の模型が置かれた。 これはキムジュンスが、自分の部屋に置いて大事にしていたもので、さらに特別な意味を持たせた。 その横には、キムジュンスが普段から好きなアニメキャラクターのフィギュアも飾られていた。 彼の幼い時の姿が写った写真も逃してはならない風景だった。 広告モデルとして出演したある衣類会社の実物大のパネルもファンを迎えてくれた。
 
一方でクリスタルキーホルダー、ボトル、うちわ、人形、マグカップ、カレンダーなど多様なグッズも販売された。 どれ一つ欲しいと思わないものがなかった。 これまで心に留めておいたグッズを買うために長い列を作ったファンの顔には笑いの花が自然に咲いた。 幸い、ソールドアウトとなる前に欲しいグッズを「ゲットした」ファンたちは子どものように足を踏み鳴らしながら思いきり喜んでいた。 「感性の旅」はこのように些細なこと一つにも特別な思い出をプレゼントした。
 
3階にはグランドピアノとギター、楽譜などが展示されていた。 ピアノの鍵盤に彼が触れた感触が暖かいぬくもりのように溶け混んでいるようだった。 『2013インターパークゴールデンチケットアワーズ観客投票人気賞』、『2014第22回大韓民国文化芸能グランプリ韓流大賞』のトロフィーなど彼のすばらしい瞬間を振り返ることのできるアイテムも輝いていた。
 
これまで発売したアルバムと写真集、マガジンなどが整然と並べられたディスプレイでは彼が綴ってきた歴史を一目に見ることができた。 芸能界の代表的なサッカーマニアであり、芸能人サッカー団FC MENの団長であるキムジュンスのサッカーをする姿が写った写真と本人が履いたサッカーシューズも目立った。
 
5階(トスカーナホテルには4階がない)では『モーツァルト』、『天国の涙』、『エリザベート』、『ドラキュラ』まで彼が出演したミュージカル作品の台本とDVDなどの資料が公開された。 彼を大切に思うファン達が心を込めて書き送ってきたファンレターと似顔絵や写真、人形などの可愛らしいプレゼントを覗き見れるのも一味違った楽しみだった。
 
何よりも彼が様々なイベントや公演で直接着用した舞台衣装と、普段好んで着た普段着、バスローブ、サングラス、靴、帽子などのファッションアイテムは、見る人の足を留まらせた。 多様な見どころを一つ一つ目に焼き付け、記念写真を撮ったあるファンは「マネキンが羨ましいと思うのは生まれて初めて」と明るい笑顔を見せた。
 
しばらくソファに腰をかけ、周囲を見回してみた。 まるで時空を超えてキムジュンスの部屋に来ているような気分だった。 彼の日常を共に見ているようだった。 彼の匂いが感じられるかのように新鮮で鮮やかだった。 あちこちで彼の足跡を感じることができるように繊細だった。 このように「感性の旅」はこの場を共にした者だけが体験できる、許された特権だった。 トスカーナホテルの夜は深まった。
 


感激の瞬間

翌日、夜が明けると本格的なツアーが始まった。 「美しい土地」という意味を持つ植物園など済州を訪れる人なら誰でも一度は訪れる名所を中心にコースが組まれた。 少し肌寒い天気だったが、済州島の美しさを満喫できるひとときだった。
 
ハイライトは、オレキルトラッキングだった。 そよ風を浴びながら歩く遊歩道は、済州の美しい自然を全身で感じられる時間だった。 なぜ済州が癒しと余裕を渇望する現代人にこの上なく魅力的な休養地なのか分かる気がした。 そしてその道のラストは彼女たちが愛してやまないスターが自分を温かく迎えてくれるというものだった。
 
彼の到着を待つファンの姿はまるで満開になる前のつぼみのようだった。 清楚な微笑みは百合のように純粋で手を振りながら歓呼する姿はバラのように情熱的だった。
 
ついに約束された時間になると彼を乗せた黒いバンが現場に到着した。 ファンは彼が車から降りるのを待った。1分足らずの短い瞬間だったが、それさえも長く感じられるほどの緊張感が流れた。 扉が開かれ青い革パターンのバックパックを背負った金髪の彼が助手席から降り立った。 濃紺チェック模様のパンツに黒いティーシャツ、青色トレンチコートをマッチした彼は、童話から飛び出した王子のようでもあり、フレッシュな大学生のようでもあった。
 
彼は少しはにかむように舌をぺロっと出し明るい笑顔を見せた。 手を上げてあいさつをする彼の微笑が日差しに反射され、さらにまぶしく輝いた。 約束された撮影場所に移動する道が授賞式のレッドカーペットを連想させた。 ある人はランウェイを歩いているようだったともした。 全て正しい言葉だ。
 
松と海が調和した済州の自然を背景にキムジュンスと一緒に写真を撮るイベントは参加したすべてのファンたちに一生忘れられない思い出を作った。 彼は右、左、中央など場所を転々と移っていって写真を撮るサービスとセンスを同時に見せてくれた。 自分の順番が来るのを両手を合わせて待つファンたちの表情から幸せがにじみ出た。 同時に心臓が張り裂けそうな興奮も隠せないようだった。
 
彼の息づかいが風に乗って舞った。 彼は時おり目を合わせた。 その時ごとにそっと微笑をたたえた。 どこから来たのかと親しく言葉をかけたりもした。 誰かの冗談には手で口を覆いながら明るい笑顔を見せ隔てなく接する姿を見せた。 彼が動くたびに黄金色の髪が日差しに弾けた。 撮影を終えてバンに戻る彼の後姿を見て、ふとこのような考えがよぎった。 「あ...これほどの済州広報大使がどこに存在するだろうか!」
  


김준수-오감여행 (10).jpg




感動の舞台

午後には中門観光団地内ケンシントンリゾートでトークショーが予定されていた。 あらかじめ用意された「ウィッシュツリー」には、ファンたちが書いておいた願いがぶら下がっていた。 予想することのできないファンたちの頼みを聞き入れる同イベントは、キムジュンスコンサートの専売特許の『ジニータイム』を思い出させた。 たまに荒唐無稽で当惑することもあるが、ファンにとって忘れられない大きな思い出になるに違いない。 このようなしびれるようなプレゼントはキムジュンスだけができる、彼がファンとやり取りをして分かち合うスキンシップのようなものだった。
 
ケンシントンリゾートのグランドボールルームはファンの足取りでいっぱいだった。 MCの紹介と共にキムジュンスが舞台に登場すると、ファンは一斉に爆発的な歓声を上げながら熱狂した。 現場の雰囲気はすぐに熱くなっていた。
 
彼の近況を聞くことのできたトークショーはジュンスとファンが更に近づく時間だった。 彼はまるで友達に深い話を持ち出すように、じっくりと自分の感情を伝えた。 そのためファン達にとってはもっと楽にもっと身近に感じることができた。 これまで知られていなかったエピソードと、舞台の裏側の話、そして生き方と音楽、ミュージカルに対する彼の慎重な姿勢と真剣さを知ることができた。
 
この席では昨年末、日本でのJYJコンサートが当然話題に浮上した。 特にドームツアーのフィナーレの舞台でありクリスマスイブだった12月24日、福岡ヤフオクドームでの公演が話題となった。 この舞台でジュンスは雪だるま、ユチョンはツリー、ジェジュンはサンタクロースに変身しファンの熱い歓声を受けた。メンバーらは公演の中盤頃バラード曲『SO SO』を歌い、それぞれ異なるクリスマスの衣装を着て登場するというイベントを行った。
 
ジュンスは当時を思い浮かべながら「正直に雪だるまの衣装を初めて着たときは『あ、これ大丈夫なのかな...』と心配した。 多分一人だったらできなかった。 メンバーたちと一緒にやるから、なんとか自信を持って力を出して衣装を着て歌うことができた。 特に面白い曲を歌ったわけでもなく、バラードを歌ったので『僕たち三人の姿は変なんじゃないかな?』と、ちょっと心配にもなったが、それでも楽しかった」と話した。
 
正規3枚目のアルバム「フラワー」の発売の話も欠かさなかった。 彼は「1年8ヵ月ぶりにソロアルバムが出る」、「すぐに新しい歌や舞台で皆さんとお会いすることになりますが、たくさん期待してほしい。 今日ここまで来てくださった皆さんの愛に心から感謝する。 そのありがたさに報いるためにも、これからも最善を尽くして努力する」と約束した。
 
彼が歌を歌うとムードはすぐに最高潮に達した。 ジュンスはこの席で『UNCOMMITTED』などの曲を完璧なライブで消化し座席を埋め尽くしたファンを魅了した。 短い時間だったが彼は渾身を尽くした舞台で公演会場を熱く盛り上げた。
 
彼の歌は一輪の花に似ていた。 彼の音楽は花びらのように舞った。 つぼみから落ちた花びらが風に舞うように純白の声に乗って流れる音律は、時には甘く、時には切なげに聞こえてきた。 空気を切って吐き出す彼の声にはしっとりした香りが漂っていた。 すべての視線と聴覚が彼に向かっているかのようだった。
 
彼はまるでイタリア職人が一針一針心を込めて作った名品のように一音一音、一小節、一小節を一人に向かって歌うかのように歌ってくれた。 比較不可能な優れた実力を持つ歌手が最善を尽くして歌う音楽に感動を受けない人はいない。彼が本気で歌っているということがスピーカーに乗って伝えられた。
 
彼の熱唱はファンの胸を締めつけた。 瞬間的に入り込ませる力があった。 大型コンサートとはまた違った魅力を確認することができた。 これまでレコードやMP3ファイルを通じて聞くことのできたキムジュンスの歌を、ライブで直接聞くことができるという考えに記者は彼の声が全身を通り過ぎていくまでわざと舞台を見ずに目を閉じたまま鑑賞する贅沢を堪能してみた。 たったの1秒も見逃すことのできない時間だった。 彼の息の音さえ貴重に感じた。
 
公演後には、ファンたちと席に座りグループ別に多様なポーズで記念写真を撮った。 ファンたちは人生のある瞬間、辛さや難しさに直面した時この写真を取り出して、この日の思い出を回想するだろう。 そして誰でもセルトニンを分泌するようにするキムジュンスの明るい笑顔を思い浮かべ、再び勇気を出すだろうことは明らかだった。 もし時間にも質があれば、心の充実感を指数で測ることができるなら、今この瞬間だけは最高点に達しているのではないかという考えがよぎった。
 
 

感謝の意味

いつのまにか最後の日の朝になった。 2泊3日がどう流れていったのか分からないほど彼と過ごした時間は速やかに過ぎていった。 もう別れなければならないという考えに胸が詰まってきた。 しかし、同日午前にもファンの残念な気持ちを和やかにしてくれる特別なイベントが設けられていた。 キムジュンスが直接バリスタとなってファンたちにコーヒーを提供するイベントが準備されていた。
 
約束した時間になると「金髪のバリスタ」キムジュンスが階段を降りてきた。 黒襟の白いシャツを着たダンディーな姿だった。 きれいに前掛けをして正装した姿が少女漫画から飛び出してきた主人公のようだった。 香ばしいコーヒーの香りがトスカーナホテルのロビーを埋め尽くした。
 
自分の順番が近付くのを待つファンは、穢れを知らない純粋な少女の感性に戻ったように見えた。 彼は一人一人と目を合わせながらコーヒーを渡した。 やさしげな声で名前を呼んでくれた。 彼の笑顔は、それ自体で治癒の力を持っているようだった。 ふとキムチュンス詩人の『花』という詩が浮かんだ。 そういえば彼と詩人は名前も似ている。
 
彼が私の名前を呼んでくれる前は、私はただの一つの身振りに過ぎなかった。 彼が私に近づき名前を呼んでくれた時、私は、はじめて一輪の花になることができた。 彼に近づいて私も彼の花になりたい。 彼が私に忘れられないひとつの意味になったように、私も彼に忘れられないひとつの意味になりたいという『寡欲』が、その短い時間の間、脳裏をかすめ過ぎて行った。
 
バリスタになった彼の姿はいろんな意味で心迫った。 単なる自分の嗜好にとどまらず、それをファンと共有するという心遣いが美しく豊かだと感じた。 このようなイベントが本人にとっても幸せだが、ファンには一生忘れられない美しい思い出として刻印されるだろうことを思うと、さらに強く感じた。 さらに、コーヒー一杯の余裕を巨大なコンテンツに昇華させた企画力も驚くべきものだった。
 

 
キムジュンスに似ている「感性の旅」

「感性の旅」のラストを飾った送迎の行事はセミナー棟裏の野外公演場で行われた。 大型スクリーンと最高級音響施設を備えた300席規模の施設だ。 彼が舞台に上がり、マイクを持った。
 
「今回初めていらっしゃった方いらっしゃいますか?」
ほとんどがうなずいた。 彼が話を続けた。
 
「良い思い出を作ることができたら嬉しいです。 今日はここでお別れですが、すぐに日本へ行くので、そこでまた会ってきれいな思い出をもう一度作れたらと思います。」
 
彼の声には別れの惜しさがにじんでいた。 あちこちで涙を流しているファンの姿が見えた。
「今日、日本に帰られるんですか? みなさん気をつけて帰られて、また会いましょう。本当にありがとうございました!」
 
ファン達は彼に『晴れ男』というニックネームをつけた。 どんな集まりや行事でも、その人が参加すれば降っていた雨も止んで太陽が出てくるという意味だ。 ファン達にとってジュンスはそんな存在だった。 日の光を呼び、澄んだ空気を伝える人だった。
 
考えてみると「感性の旅」もまた、そうだった。 海と夕焼けが美しい済州島をとても好きだという彼が海辺に家族の別荘を建てようと考えていたそもそもの計画を変更して自分だけが幸せになるのではなく、済州島を愛するファン達にも休息空間を提供しようという考えからトスカーナホテルを建設したという話だ。 その空間で、キムジュンスを愛する人々が一堂に会し、キムジュンスを感じ、話し、出会い、見つめながら五感を満足することができるからだ。
 
彼を乗せた黒いバンが視野から消えた。 ファン達は車が見えなくなるまで手を振った。 風が首筋を通り過ぎて行った。 しかし、最初の日のその風ではなかった。 次にもう一度会うことを祈る約束の風だった。


?

  1. Volume 01 | 感覚的なデザインで国内アイウェア市場の注目を集めているハウスブランド、ナインハーフ(Nine Half)のビハインドカットが公開された。

    Date2016.09.20 Bythebom Views304
    Read More
  2. Volume 01 | 五感満足、キムジュンスと共にするトスカーナ感性の旅

    Date2016.09.20 Bythebom Views396
    Read More
  3. Volume 01 | 風が吹くがままに

    Date2016.09.20 Bythebom Views318
    Read More
  4. Volume 01 | 曖昧な境の時間

    Date2016.09.20 Bythebom Views226
    Read More
  5. Volume 01 | トスカーナホテルよりご挨拶申し上げます。

    Date2016.09.20 Bythebom Views233
    Read More
  6. Volume 02 | 済州島の自然と文化、色の融合ブランド『カルチュンイ』

    Date2016.09.20 Bythebom Views245
    Read More
  7. Volume 01 | Eyewear house brand Nine Half XIA

    Date2016.09.20 Bythebom Views393
    Read More
  8. Volume 01 | Toscana Sentimental Trip with Junsu Kim

    Date2016.09.20 Bythebom Views422
    Read More
  9. Volume 01 | The Origins of the Jeju Dol Hareubang

    Date2016.09.20 Bythebom Views308
    Read More
  10. Volume 01 | Magic Comes to Yusuam Rest Stop '1950 House'

    Date2016.09.20 Bythebom Views624
    Read More
  11. Volume 01 | Following the Wind of Jeju

    Date2016.09.20 Bythebom Views357
    Read More
  12. Volume 01 | In Ambiguous Boundary of Time in Jeju 'Jeju Aewol-Handam Park'

    Date2016.09.20 Bythebom Views303
    Read More
  13. Volume 02 | 共感演技で新たな一歩を踏み出した 「ミュージカルのアイコン」キム・ジュンス <デスノート>の「エル」役を演じ、吸引力の高い演技で真価を再確認

    Date2016.09.20 Byburning Views399
    Read More
  14. Volume 02 | オルムに隣接した森、サリョニ森の道

    Date2016.09.20 Byburning Views261
    Read More
  15. Volume 02 | 波の働き、ファンウジ海岸

    Date2016.09.20 Byburning Views274
    Read More
  16. Volume 02 | 水の色はどこから、セソカク

    Date2016.09.20 Byburning Views301
    Read More
  17. Volume 03 | 幾重にも積もった時間の報告書、龍頭海岸(ヨンモリヘアン)

    Date2016.09.20 Byburning Views237
    Read More
  18. Volume 03 | 太陽が眠るところ、梨湖テウ海岸の日暮れ

    Date2016.09.20 Byburning Views210
    Read More
  19. Volume 03 | 花樣年華、 榧子林

    Date2016.09.20 Byburning Views184
    Read More
  20. Volume 03 | 冬風がみなぎる時間が経つにつれ深まる、アクンタランシオルム

    Date2016.09.20 Byburning Views274
    Read More
Board Pagination Prev 1 2 Next
/ 2
Top