軽くもなく重くもない話を交わそう
一昨日、緑を見に行った。四季を通じて緑豊かなカヤの森では、精一杯生きてきた人々も、しばらく心の扉を開く。心身を安定させてくれるというフィトンチッドの物質が効いたおかげなのか?緑の世界での自分は、もうそれ以上深刻ではない。歩けばカサカサと音を立てる赤褐色の湯の花の道を歩けば、気持ちの良い快感が伝わる。誰も大きな声で騒がないところ。誰もが軽くもなく重くもない話をひそかに交わす。未知の夢幻の雰囲気を所有している榧子林の中で思索に陥るのは、おそらく時間の問題ではなかろう。青々と澄みかけた心を持って帰る途中、私は思った。「ここでの時間はいつも私を豊かにしてくれる」
千年の森には誰が住んでいるのだろう
ふわふわとした雲の下、カヤの木の家族が仲良く住んでいる。カヤの森の主と呼ばれるミレニアムカヤの木から2本以上の樹木が大きくなる過程で一体化した連理木、雷に打たれても生き残ったカヤの木、矮小だが初秋になると、澄んで透明な赤い実で魅力を誇る権萃(ゴンズイ)など。それぞれ異なる姿であっても、調和を成してぎこちなくない。彼らの咲きこぼれる笑い声が、なんだかくすぐったく感じられる。